暖房特集

石油ファンヒーターは暖房と加湿が同時にできる暖房器具です。
石油ファンヒーターのあまり知られていないメリットとして「加湿効果」があります。灯油の燃焼時に水蒸気が発生するため、加湿できます。
これは灯油に水素が含まれており、空気中の酸素と反応し、燃焼すると水素が水に変化するためです。
灯油の燃焼によって灯油と同量の水蒸気が発生することにより、灯油1Lの燃焼で1L（1,000mL）もの加湿効果があります。加湿することにより、気温が低くても適度な湿度を保つことで寒さを感じにくくなり、暖房の設定温度を低めにしても快適に過ごすことができます。その結果、暖房の省エネにもつながります。

石油ストーブは石油ファンヒーター同様に「加湿効果」があります。これは灯油の燃焼時に水蒸気が発生するためです。
また、石油ファンヒーターにはない特長として、電気を使用しないために災害による停電時にも使用が可能であること、電気代がかからないことです。他にも、天板の上にやかんを置いてお湯を沸かして加湿効果を得たり、調理として鍋を置いたりもできます。
石油ストーブには、遠赤外線効果を浴びることで体内に熱がしっかりと伝わり暖かさを感じやすいことも特長になります。

エアコンの暖房については機種による暖房能力が非常に大きく差があります。「低外気温暖房能力」という基準があり、これが高いほど暖房能力が高いです。
「低外気温暖房能力」とは、具体的に外気温2℃の時の暖房能力（kW）です。これが高い機種ほど、外気温が低い冬でも高い暖房能力を発揮します。
暖房能力が高くないエアコンでは寒い冬に設定温度を上げても十分に暖まらないことがあります。例えば、2024年モデルの14畳用エアコンにおいて、「低外気温暖房能力」が最も高いエアコンは9.1kWの能力ですが、最も低いエアコンは4.5kWの能力となります。「低外気温暖房能力」が高ければ、起動させた直後から強力に暖房を行うことができるため、素早く十分に部屋を暖めることができます。